マリーの戯言

児童施設で働いていた時に感じたことや、趣味の携帯ゲーム、LINEスタンプ作り、子育てや家庭について書いています。

学童クラブ入会審査会について




すっかり寒くなりましたね。今年は暖冬で油断していたんです。


「今日は珍しく寒かったね~」


とか会話していましたが、寒くて当たり前ですよね。
だって




冬ですから!




さて、学童へ入会を考えているご家庭はもう入会申し込みが始まっいるのではないかと思います。
あれ、何回住所と子どもの名前書かなきゃいけないんだよ!って思うほど書くだけで疲れますよね。



だいたい入会締切が年始でそこから親子面接、障がい児入会審査会へ進みます。



私がいた市では、市営(児童館・分室)と民営が一緒に会議を行っていました。
基本的には障がい手帳を持っていれば障がい児枠、なければ要配慮児枠、と分かれています。
各学童では入会枠があり、障がい児は4枠と決まりがあります。(配慮児はないんですよ、実は)
4枠を超えた場合は、学年が下(1年生)が優先されます。



まあ、その会議の内容っていうのが資料を作っていくのですがそれをまるまる読むだけの非常に低レベルな会議なんですよね。
資料を読む時間をとってあるにも関わらず、また同じ内容読み上げてどうすんだよ、と毎回思っていました。



入会を希望される方で前の記事でも触れましたが、発達障害のお子さんがほとんどです。
中にはダウン症のお子さんがいますが、ほとんどがADHDの診断を受けた案件です。



枠に余裕があったり、施設の広さ、職員数など問題がない児童館は入会を受け入れる方向ですぐに話が進みます。
問題は施設の狭さが毎回ネックになるようです。



先天性で足に麻痺があるが、歩行は足に補助器具を装着していれば可能という案件があった時のことです。



「うちの児童館は児童数が60名、階段がある施設です。子どもたちはいつも館内を走り回っているので、この子にぶつかって怪我をさせてしまう可能性が高いので、施設が広い○○児童館での受け入れにしてほしいのですが・・・。」



と会議で上がったことがあります。



他の指導員たちも、うんうん。なるほどね。と話を聞いていました。





・・・私は自分が天邪鬼?へそ曲がり?なのかと思いますが、だって思ってしまったんです。


珍しく発言してしまいました。



「あの、部屋の中ではふつう走らないのが正しいんじゃないですか?」



いや~、場が凍りました(笑)
「あそこの児童館の人、またあんなこと言ってる」
と冷ややかな視線が刺さりまくりな中、
「私たちよりも子どものほうがずっとずっと賢いですよ。その子がいたら走らないと思います。もし走っている子どもがいたら部屋の中は走る場所ではないことを伝えれば良いだけです。というか、走ってたらその子がどうのではなく、走っている子の方が怪我しますよ。危ないですよ。」
とたたみ掛けちゃったんですよね。



まあ、翌年から民営学童はその会議から追い出されましたけどね。ははは。笑えない・・・・。



世の中、なぜ障がいがある人々への理解が低いのか。
それはみんなどうやって接して良いのかわからないから。
でもそれって障がいがうんぬんではなく、みんな一緒だと思います。


出会う人が多ければ多いだけ、自分や我が子の人生に栄養を与えてくれます。



実際に、骨折した友だちがいれば手を貸しますよね。
方法され分かれば大人よりも子どもの方がずっとずっと賢く接することができます。先入観がないから



うちの子が迷惑掛けてないかしら、なんて思わなくても大丈夫です。
皆さんの子は友達に「優しさ」という人間に一番大切な感情を育てるための種をまいてくれています。
親ができることは、手伝ってもらうことは恥ずかしいことではないことを伝えて、困ったら助けを求めること。困っている人がいたら「どうしたの?」と声を掛けることを自分が実践しつつ(これが一番大切です。親がやらないことは子どもはしません(笑))子どもへ伝え続けることだと思います。




なんだか話が脱線してしまいました~。あ、毎回そうか。





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児童施設での障がい児受け入れについて~その2~

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こんばんは~。今日は暖かかったですね。午前中は公園を散歩しました~。
イチョウがきれいなこと。きれいなこと。




でも







くっさいですよね^^;
こんなことしか思えない自分の感性に脱帽です(笑)




さて、児童施設での入会申請はだいたい年末から年始にかけて行っていました。
保育園はもうちょっと早いんですか?たしか。



前回書いた通り、「集団生活が可能である」と思われるお子さんを対象に募集をされるのですが、



□なんらかの障がいがある、受診したことがある。
のようなチェック欄があるんです。
また、児童についてくわしく記載する欄も別紙であり、そこでたくさん記述があったり、直接お子さんに会っておきたいと思われると「親子面談」を行います。



今回はこの「親子面談」について書きたいのですが、始めから希望している方は心の準備ができているのですが、突然電話で
「○○学童クラブです。親子面談を・・・」
なんて電話が来たらかまえちゃいますよね。
みなさん、最初は緊張していらっしゃって結構険しい表情の方が多いです。
それも当然なんですけどね。新しいところで新しい人間と接しなければなりませんから。



事前に親子アンケートなる物を記入してもらうのですが、



○○できない
○○しない

要は「箸が使える」「一人でトイレができる」「着替えが一人でできる」
などなど生活に関するものからコミュニケーションに関することまでなんと



4ページも!!!



あるんですねえ。長々と^^;



指導員側はそれを見て「これとこれはできないのね」と見るのですが、




我が子のできないことについてたくさん書かされる保護者の気持ちってどんなのだろう。



面談自体も苦手なことについて話さなければならない。



私たち指導員は子どもにばかり目がいってしまう。保護者がどんな気持ちを抱えてこの場所まで
来たのかを考えていませんでした。



つらかっただろうな。我が子に対して「トイレは自立していません」「一人遊びしかできません」
と書かせてしまうこと。



そこで考えたんですよ。



我が子自慢の欄をどーんと大きく作ることを。



「うちの子、友達とは遊ばないけど一人遊びがすごくうまいんです!歌とかずっと歌ってます!」
とか、
「トイレは一人じゃできませんが、便秘はしないんですよ!快便!」



せっかく出会えたのだから指導員、子ども、保護者、素敵な出会いにしたいですよね。
あ~、どこかで実現したい。



どうか子どものできない部分だけをクローズアップしないで。ほとんどのことは誰かが手助けすれば
できることなんだから。



と思います。



次回は私の大嫌いな「会議」について書きます~。たぶん熱く語ると思います^^;

児童施設での障がい児受け入れについて~その1~

こんにちは。午前中は日が出ていて暖かいですが、やはり風は冷たくもうすっかり冬ですね。
子どもの予防接種が近いので風邪をひかさないかヒヤヒヤしています。



さて、私は約10年ほど児童施設で働いていました。
はじめは市が運営する児童館の分室で嘱託として働き、途中で法人が運営する児童施設へ転職しました。環境が変われば考え方も変わるようで、両方の施設ではたくさん良い経験ができました。



働いていた時に強く思ったこと、それは障がい児の受け入れについてです。



市によって基準が様々だと思いますが、私の働いていた市では入会するにあたり
「集団生活が可能である」が条件として記載してありました。



集団生活が可能とは?



友達と仲良くできる?
指導員の話を静かに聞くことができる?
お行儀が良い?


お勉強ができる?




・・・はい?



全部が全部できる子どもなんていないよ~!
みんな自分に置き換えてみました。
友達と仲良く→気が合う人なら。でも嫉妬したりするし、むかつくこともあるし。というか人見知りだからまずはじめは仲良くできない。
指導員の話を→つまらない話なら聞けません~。終始帰ってから未攻略のゲームをどう攻略するのか考えますね。
行儀が良い →肘ついてごはん食べます。足が地面についてないと落ち着かないので椅子が高いところでの食事中はどこかに足を引っ掛けてないと不安だわ~。
お勉強が・・→大学の時、英語のテストが19点だったな~。50点満点じゃなく100点満点で。小学生の時は授業中先生の話を聞かな過ぎて「はじきの法則」がわからず、速さ・時速時間の問題の時はいつも「ん~さっきの問題は掛け算したから今度は割り算しとくか」とかやってましたね。



どうやら私は「集団生活可能」なお子さんではないようです。
でも、どれだけの人が可能なのでしょう。



これが市が当たり前のように決め、指導員たちが何も疑わずに従っている立派な市の条例です。



私も市の嘱託員時代は、何も疑うこともなく、自分の育ってきた環境でしか物事を測れない人でした。
市の嘱託員がすべて私のような人ではないですよ!あくまで私がそうだったということで。



話を戻しますね。
私が働いていた頃に出会う機会が多かったのは「広汎性発達障害」のお子さんでした。
小児自閉症、アスペルガー症候群、ADHDなどなど、お子さんによって様々な症状があります。



先の見通しが立たないと不安になる
自分の気持ちをどうやって表現したら良いのかわからなくなる
相手の気持ちがわからず、反対に嫌なことをしてしまう



あげればまだまだたくさんありますが、人とコミュニケーションをとることが苦手な事例が多いです。



保育者や指導員はよく彼らのことを
「気になる子」と呼びます。
 



気になる子(恋愛じゃないですよ~)がいるということは、「気にならない子」がいるの?



保育される側になったらうちの子が気にならない子、とか先生に言われたら腹が立ちますよね。

みんな気になる子なんです。
気にしなきゃダメなんです。
毎日30人1人の先生で看ている幼稚園の先生や学校の先生、大変だな~。
1人で30人に片思い。
私には無理だ~、と思ったら保護者のみなさん、助けてあげてくださいね。自分の子どもはもちろん
ですが、他の家のお子さんも仲良くなると面白いですよ~。



こう考えるようになってから、障がい児の受け入れについてのハードル(?)を自分が自分で引き上げていたのだと気が付きました。



次回は入会の時の話でもします。しばらくは同じテーマで書きます。




それではまた~!





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